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優れたネーミング造語を考えるための基礎知識:その2

ネーミングの重要性

現代のようにネーミングが重要視され始めたのは、日本では1970年代の中頃からだと言われています。

第二次世界大戦直後のモノ不足に苦しむ時代から、アメリカスタイルのマーケティングが導入され始めるようになると日本の近代化は一気に進み、それに加えて池田勇人内閣の行った、10年間で国民の所得を倍増させるという“所得倍増政策”も功を奏し、その後の日本経済は驚異的な発展を遂げました。

高速道路の発達で自動車の大衆化が始まり、持ち家信仰が経済をけん引して企業の商品開発もものすごいスピードで行われるようになり、洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビといった“三種の神器”、さらにはカラーテレビ、クーラー、車といった“新三種の神器”も登場して1960年代の初め頃まで、日本人にとって“豊かさ”とは“物を手に入れること”でした。

つまり、一生懸命働いて稼いだお金で持ち家を購入して家電製品を一通りそろえ、車のある生活することが当時の日本人の目標でした。

このように人々がこぞって同一のものを求めるために需要が供給を上回り、作れば作るほど売れるという状態で、単一商品の大量生産・大量流通を行う“マス・マーケティング”はこの時代に大いに発展しました。

ところが国民1人あたりの国内総生産(:GDP)が1万ドルを超えるようになると、中流階級意識を持つ人々が増え始め、これまでのような他の人たちと同じものでは物足りないというような風潮が彼らの間に高まって行き、“マス・マーケティング”ではこのような多様なニーズに応えられなくなっていきました。

これがちょうど1970年代の中頃で、経済も特定の層を狙った“ターゲット・マーケティング”へと変化せざるをえなくなりました。

すべての産業の分野において供給が需要を上回るようになると、いかに自社の商品を競合他社の商品よりも際立たせた印象を持たせることができるかという販売技術が求められるようになり、優れた“ネーミング”が多大な利益をもたらすことが分かってきたのでした。

製品の質は同じでも、極端な場合は質的には劣っていたとしても強力なネーミングに消費者は惹かれ、それが企業の将来を決定づけることさえあるのです。

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ネーミング造語の考え方は、ネーミングについて解説しています。

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